おっぱいってすごいね。お母さん編-3

助産師のBIOです。
助産師としてお伝えしたいことをいろいろ書いていきたいと思います。

おっぱいは赤ちゃんだけでなく、お母さんにとっても、社会的にもいいことがいっぱいあるというお話の 3回目です。

【関連記事:おっぱいってすごいね。お母さん編-1
【前回記事:おっぱいってすごいね。お母さん編-2

引き続きおっぱいが良いことを挙げてみましょう。

5.お母さんの体重が減りやすいです。
 
一般に母乳をあげているお母さんは、妊娠中に増加した体重をより早く減らせると言われています。
産後 6ヶ月は 0.5~1.0kg/月の割合で体重が減り、その後もゆっくり減ります。6ヶ月以上おっぱいをあげていた方は、3ヶ月以下だったお母さんに比べ、産後 6ヶ月の段階で 2.0kg多く減っていたという報告もあるそうです。しかし、一方で食事の量や運動量による個人差もあるのであまり影響がないという論文もあったりします。

授乳中は妊娠していない時より+350kcal/日のエネルギーが必要です。授乳中は活動量にもよりますが2200kcal/日ぐらい必要と言われていますので、過度なカロリー制限は体調やおっぱいの分泌に影響がありますからやめましょう。

ちなみに、私の場合は第一子の時は 3ヶ月であっという間に体重が戻りましたが、第二子の時は元には戻りませんでした(涙)

6.授乳と病気(がん)の減少についても興味深い数字があります。

●閉経前の乳がんの減少
多くの研究で、閉経前の乳がんが母乳育児により減少すると報告されています。
分娩後 3~ 6ヶ月間母乳育児を行った場合、行わなかった場合に比べて乳がん発症のリスクが 15~46%低下します。
また、チュニジアで行われた症例対照研究では、子ども 1人に対して 2年以上母乳育児を行った女性の乳がん罹患率は、6ヶ月未満だった女性に比べて54%低下したと言われています。

●卵巣がんの減少
母乳育児を行ったことがある女性は、行ったことがない女性に比べて卵巣がんになるリスクが 40%低下します。また、他の研究でも母乳育児を 18ヶ月以上行った女性は、全く行っていない女性と比べて卵巣がんになるリスクが 34%低下し、さらに 1ヶ月間授乳を延長するたびに 2%リスクが低下したとの報告があります。

●子宮体がんの減少
子宮体がんの減少には、授乳中のエストロゲンの分泌が低下していることが関係していると言われています。母乳育児期間が長くなるほどリスクは減少し、母乳育児をやめてからの期間が長くなるとその効果は低下していくという研究結果があります。

ちなみにわが国で乳がんと診断される女性は 1年間に 4万人にのぼっているそうです。

乳がんはセルフチェックをすることで早期発見できるがんなので皆さんも月に 1回はセルフチェックをしましょうね。
方法は検診時やネットで知ることができます。

参考書籍:「よくわかる母乳育児(へるす出版)」

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